社会福祉に対する思い
職業としての社会福祉専門職(本当に3Kの職場??)
私たちの職場は3K的な側面があったとして、それが全てでしょうか?これはマスコミの責任ではありませんか?ある特定のマイナスの要素だけを誇張して情報を流すことは、偏見を助長することに繋がります。世界でも最大手の自動車会社の車で、年間数千人の人が命を落としています。自動車事故です。このように、多くの仕事には正の側面があれば負の側面が常に両輪としてあるわけです。私たちの仕事はどうでしょう?きちんとした、専門的価値・知識・技術に則って、利用者の支援をする限り、社会に対して負の側面をはじき出す要素は非常に少ないと言えます。だからこそ、私はこの仕事をしています。そして、私はこの仕事に誇りを持っています。
社会福祉専門職が成すべきこと
障害を持った子どもが産まれてくることは不幸か否か?こんな質問を学生時代に浴びせられたことがあります。その時答えた考えは、今も微塵も変わってはいない。「障害者として産まれてくることが不幸なのではなく(障害のあるなしに係わらす)、障害者を排他・排斥する差別構造のある社会に産まれてくること自体が不幸である」。
岩手県立大学 教授 ラジェンドラン=ムース氏は、ソーシャルワーカーの目標はソーシャルチェンジを行う事(第13回 日本社会福祉学会 2005年6月4日 香川県高松市)、とおっしゃっています。
認知症であること自体や、不登校であること自体、障害があること自体に問題があるわけではありません。このような人達が、社会の中で、自分らしく安心して生活できる構造がないことが問題なのです。そして、これは決して“彼ら”のための闘いではなく、私たち誰もが、自分らしく安心して暮らせる権利を獲得するための闘いでもあります。